背景

シュールな世界観

ガンダム派生作品、SDガンダムを語る

日本を代表する作品としてその地位を確固たるものとしているガンダムシリーズ、派生作品も多い中で一際異彩を放っているのが『SDガンダムシリーズ』ではないでしょうか。このサイトではそんなSDガンダムの魅力を紐解きつつ、考察していきます。

背景

武者ガンダムの世界観

人気作品だけあって武者ガンダムというくくりの中で語られる作品の多さも桁違いに多い。世界観は基本的に全作品共通しているものの、その点を知っていなければわからなくなってしまう部分も多い作品でもある。とりわけ知っておきたいのが物語の舞台となる場所だ。

今シリーズの中心に位置している舞台は基本的に『天宮(アーク)』と呼ばれる場所が物語の中心点に位置しており、武者ガンダムたちが存在する多くの弧状列島の内に当たる一国名が原点になります。基本的な形状は日本を連想してもらって良い、また今作にも戦国時代以降に登場する『将軍』と呼ばれる地位の人間が出てきます。ただそこはそこで、実際の史実では徳川幕府樹立まで、まともに将軍という役職は安定しなかったものの、武者ガンダムの世界ではおよそ4つもの将軍家が登場し、それぞれが派閥争いを繰り広げているというシュールな内容になっている。

そんな世界観をベースに、最初期に制作された作品である『SD戦国伝 武者七人衆編』という作品を見てみよう。

作品概要

武者ガンダムが登場して人気となった後に制作された、初めてのメディア作品がこの武者七人衆編になります。今作で登場するガンダムは主にファーストから劇場版の逆襲のシャアまでのガンダムをベースに登場してくる。往年のファンにしてみればまさにオールマイティかつ、まだファンになったばかりの人であってもこのガンダムなら見たことがあると言える作品になっているので、楽しめるはずだ。

コミックスからの展開から、後にアニメ作品も制作されるなどの人気に押されて武者ガンダムという作品もガンダムシリーズでありながら異色の作品として知名度をまた別に上げていきます。その後の商品展開にまでつながっている点を見れば大成功の部類に入るでしょう。

物語について

基本的なあらすじはガンダムと原作同様敵のモビルスーツであるキャラクターたちとの軍団と戦うことに焦点が当てられています。登場するモビルスーツは先に話したように、ファーストガンダムから逆襲のシャアまでと、かなり幅広く出演します。

肝心の内容についてですが、色々な意味でシュールです。それというのも、随所に思わずクスッとなってしまうコメディ要素が込められていて、これを真剣に見ていたらツッコミどころの話ではないだろうと思ったほどだ。それというのも、これから戦をするというのに敵本陣では何故か宴会が繰り広げられていて、これから自分たちのあずかり知らぬところで戦いが繰り広げられるとは思えないほど和やかな雰囲気が展開される。

対してガンダム達は終始一貫して真剣なシーンが連続するものの、最初の方には敵の拠点と思われる場所を背景に記念撮影(!?)という大胆なのか、それとも何も考えていないのか、わからない行動を起こしている。そもそも戦国時代にカメラなんかないだろうと、あまつさえ冷蔵庫まで出てくる始末だ。中から取り出したスイカが冷えて食べようと言っている時点で、本当に色々な意味でシュールなのが分かるでしょう。

今後に繋がるだけあって

武者ガンダムと騎士ガンダム、登場した時期こそ似たり寄ったりですが人気の度合いについては前者に軍配が挙げられます。それくらいの人気を得るくらいに、様々な派生作品が武者ガンダムといっていいカテゴリーで展開されている。そのため本シリーズの原点とも言える本来のガンダムはさほど好きではない人でも、武者ガンダムだけは例外的に好きだという人も多いかもしれません。SDガンダムというデフォルメ化されたガンダムに最初難色を示した上層部に至っては、まさかここまでの人気を獲得するとは予想していなかったはずだ。90年代前半にはSDガンダムシリーズという枠の中から独立して、同一系統の作品群の中で圧倒的な人気を得たと言っても良い。

そんな押しも押されもする武者ガンダムは現在まで通して見ても、ガンダムシリーズの中で異彩を放つほどの人気ぶりを発揮し続けている。騎士ガンダムも同様に根強い人気を誇って入るものの、同一の世界観を共有する作品としてみた場合には、ダントツ人気と言っても良い。SDガンダムとして新規ファンを取り込みやすいだけあって、人気の高さも納得だ。