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何だかんだで人気はあった

ガンダム派生作品、SDガンダムを語る

日本を代表する作品としてその地位を確固たるものとしているガンダムシリーズ、派生作品も多い中で一際異彩を放っているのが『SDガンダムシリーズ』ではないでしょうか。このサイトではそんなSDガンダムの魅力を紐解きつつ、考察していきます。

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アメリカでは

ではアメリカと日本、共に不人気だったのかというと、前者は意外と根強い人気があったのだ。しかしそれでも不人気というレッテルから逸脱することが出来ず、番組は打ち切られて公式サイトも閉鎖されるという最悪の結末を迎えてしまいます。日本ではなんとか全話放送し切るものの、その後の続編に繋がる要素は本編でにじませながらも、次に繋がるだけの要因があまりに弱かったせいで有無霧散してしまった。

初代ガンダムも放送当時は打ち切りにあってしまっているが、後に人気を呼んでいる。アメリカでもそうなると思われたが、中々思惑通りに行かなかったようです。ただファーストガンダムとSDガンダムフォースという二作品を比べると、後者の方がまだマシだったといえます。何せ初代がアメリカで放送された時は日本のクオリティとは思えない、昭和のアニメ感がアメリカ人に不評過ぎたためだ。その後に放送された作品でも実感を得るということは難しかったものの、SDガンダムフォースは中でも健闘した方だったのかもしれません。

そんな今作について、簡単にあらすじや主要人物を紹介して面白さを見ていこう。

物語概要

今作に登場するガンダムはSDガンダムで活躍しているガンダムらしきものが多く登場している。武者ガンダムを始め、騎士ガンダムなども登場しているのでSDガンダムシリーズが時系列などに囚われず、1つの作品に結集した形だ。世界観は共通しているので、そこまで違和感を覚えるものではないでしょう。まぁあまりそれぞれの作品の色を持ち込んでしまうとそこから抜け出せなくなってしまうので、あくまでSDガンダムフォースとしての面白さに焦点を絞って見てもらいたいところだ。

登場人物について

そんなSDガンダムフォースに登場するガンダムをはじめとする主要キャラクターに焦点を絞って紹介していこう。

キャプテンガンダム

主人公格であるキャプテンガンダム、登場当初は同じく主人公として登場するシュウトが襲われている際に助けたことで行動を共にする最初のガンダムとなります。これまで人間とともに過ごしてこなかったため、出てきたばかりの頃は機械的な言動や態度が多く、シュウトとの交流を不必要なものと見ていた。ただ彼とともに過ごす中で感情や絆といった人間独自の感覚に興味をいだいていくとともに、彼自身にも一個の人格と呼べる物が生まれていった。

それからは以後シュウトと共に活動していくことになるが、これまでの生活スタイルの影響かあまりに世間知らずな面が強調されて、真面目に見えるくせに実は天然ボケがひどくて周囲を引っ掻き回す天才でもあった。戦闘などはプロだが、普段の生活では感情を知りたいといってプログラムを内蔵されるなど努力をしても、本人の努力的意思とは裏腹に制御があまりうまく行っていないよう。

演じた声優さんが神谷浩史さんとだけあって、シリアスな時とボケの時のギャップ萌が激しくて虜にされた女性も多そうだ。

翼の騎士ゼロ

次いでキャプテンガンダムの後に登場したのは『翼の騎士ゼロ』だ。出で立ちはまさに生粋の騎士そのもので、立ち振舞はまさに王道を行く。実力もそれに比例して高いものの、プライドが高く高慢さがにじみ出ている面が欠点。他人を平気で見下すナルシストな一面こそあるものの、シュウトたちとの交流を経てそうしたなりは徐々に潜めていった。

振る舞いこそ騎士であるが、その実女好きというふしだらな部分もある。ここぞとあらば美女を見つけてナンパをしたり、良いところを見せつけようとして派手に振る舞ったりすることも多い。逆に言えば男性には辛辣な態度で詰り倒すため、二重人格かと疑わせる部分を有している。

声優さんは男性役だけど女性の斎賀みつきさんが担当している。この頃にはおそらく異性である男性ファンよりも同性ある女性ファン層が圧倒的に多かっただろう。というか似合いすぎる。

武者頑駄無 爆熱丸

天下無双、猪突猛進、熱血ならば誰にも負けないといっても良い暑苦しいけれど決して悪いやつではない、『武者頑駄無 爆熱丸』がいる。ちなみに個人的に一番好きだったガンダムキャラでもある、彼もまたシュウトたちともに戦う戦士で、その気質はまさに侍そのもの。暑苦しい性格ではあるものの義理人情と礼儀を併せ持つ人格者としての一面もあれば、戦場であれば例え子供が敵として立ちふさがっても切り捨てることが出来る非情さを持ち合わせている、完璧な武人。

ただあまり思考回路を働かせるのが上手くはないため、単純な性格で喜怒哀楽などの感情表現も実に明朗だった。そんな性格ゆえか、ゼロとは度々衝突するものの、各々がそれぞれの実力を認め合っていることから、険悪さはあるものの信頼関係は結ばれているほど。

声優さんは千葉進歩さんが担当している、この方が数年後には某作品でゴリラと呼ばれたり、ストーカーと呼ばれたりと色濃いキャラクターを演じているなどと信じられない。この頃はまだ二枚目が似合うキャラクターを演じられていたと思うと、面白い。

続編は、ないね

SDガンダムフォースは全てのガンダムファンから根強い人気を得ている、とはさすがに誇張しても言えない部分がある。コアなファンからしても、何気に黒歴史認定していいレベルだと言われているかも知れません。それこそ2004年という時代が時代だけあって、圧倒的な失敗と呼べるような作品がなかったため、余計に失敗感が出ていたのも敗因の1つだ。

あとは3DCGというこれまでにない制作の仕方を先取りしすぎたというのもあるでしょう、日本の滑らかな動画がウリとなっていた市場において新しい取り組みと言われる一方で不安もあったのかもしれません。ただ富野由悠季さんは当初から今作の現場には興味を抱いていたというエピソードもあるので、あながち悪いことばかりではないようだ。それでも次に繋がるだけの要素はないため、続編は期待できないでしょう。