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SDガンダムフォース

ガンダム派生作品、SDガンダムを語る

日本を代表する作品としてその地位を確固たるものとしているガンダムシリーズ、派生作品も多い中で一際異彩を放っているのが『SDガンダムシリーズ』ではないでしょうか。このサイトではそんなSDガンダムの魅力を紐解きつつ、考察していきます。

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アメリカから逆輸入という形で

SDガンダムという作品はそもそも作品を生み出したサンライズがベースとなって販促をしているわけではない。キャラ商品を発売しているバンダイを中心として展開されている商品なのだ。そんなSDガンダムをサンライズが母体となり、初めて制作した作品があるのをご存知だろうか。当初アメリカで展開された後に、日本へ逆輸入する形で公開された作品である『SDガンダムフォース』という作品があります。

今作は日本のアニメ史上としても初めて全篇『3DCGアニメーション』として制作されたものとなっているので、日本のアニメ史に影響を及ぼした作品であるのが見て分かるはずだ。作品の特性上、SDガンダムの世界観を取り入れて制作されているので、原作の機動戦士ガンダムとしての世界観とは異なるためそこは注意が必要だ。

鳴り物入りで発表されたものの

新たな試みをいくつも実行して制作された今作ですが、何かと話題を撒き散らしていた。最初にアメリカで公開された当初、ストーリーも後にシリアスなものではない、温和なものが構成されていました。内容は派遣会社で働くベビーシッターのガンダムが活躍するというもので、アメリカではベビーシッターを利用している人が多いからという理由も絡んでいる。ただ諸々の事情に抵触してクレームが殺到し、ベビーシッターという設定は白紙になってしまう。それは仕方がない、何しろ働いている最中に犯罪やら何やらに遭遇して仕事そっちのけで活躍するというのは、あまりにシュールすぎる。仮にも赤ちゃんを預かる大事な仕事、現実に放っておけば死亡する事故も起こっている中では、あまり褒められた初期設定とは言えないでしょう。

今作はSDガンダムとして独自の設定を取り込んで制作されているだけあって、様々な伏線がはられた謎めいた世界観も魅力となっている。実際に見ていた一人としてさほど悪いとは思わなかったが、日本的な視聴者目線ではあまり受けは良くなかったようだ。

日本での不人気

放送されたのは2004年と、今から12年前の話になる。これまでにない新しいアニメの作り方として一時は注目を集める、という動きが実はなかったのです。寂しいかな、実を言えばガンダム関連書籍を除いては雑誌にすらピックアップされることもなく、視聴率も夕方放送として見ても、ガンダムシリーズの視聴率としてみても、その当時において歴代に名を連ねる最低の成績とまで言われる始末だった。作品としてのは斬新だったのは認められるものの、アメリカで先に公開されて人気を博していると銘打ったものの、この頃にはインターネットなどを駆使して世界から情報を仕入れた人達により、裏側を暴露していた動きも少なからずあったのでしょう。

SDガンダムとしての人気はあれど、やはりアニメ化となれば日本的な趣がなければ好かないと考える人は多かったのでしょう。まだその頃は一部の撮影を含めても3DCGという技術はそこまで導入が進んでいたわけではなかった。それもまた一因だったのかもしれません、『これがガンダム?』と?マークを思い浮かべた人も多いでしょう。

個人的には抵抗がなかった

筆者的には何故か抵抗なく、しかも時間帯的にたまたま都合が良かったので毎週見ていたが、普通におもしろいと感じていたものです。3DCGという独特な映像には戸惑いを覚えたものの、自分の中でこの作品はこういうものだと、こんなのもあるんだなぁと勝手に消化したのかもしれません。今でも考えるとどうしてそこまで抵抗なく受け入れられたのかは謎のままですが、個人的にはそこまで酷い作品だったとは思わなかったので、及第点としておく。

ただこうして今になってから調べてみると悲しい裏事情が掘り起こされるので、切実な事情が当時企業を中心に巻き起こっていたと思うと、それはそれでシュールだ。